リューズシールは、時計ケースの中で機械的に最も複雑で、水が浸入しやすい巻き上げ用リューズに設けられた密封部材です。リューズは、時刻合わせやムーブメントの巻き上げのために回転させたり、引き出したり押し込んだりする必要があるため、固定することはできません。リューズシールは、この動きを許容しながら水の浸入を防ぐ障壁を維持します。通常はリューズチューブ内に収められたOリングまたはチューブシールで、リューズを押し込む、あるいはねじ込むと、巻真に押し付けられて圧縮されます。
実用面では、時計に表示された防水性能を実際の使用時に発揮できるかどうかを最も左右しやすい部品がリューズシールです。通常の条件下ではガスケットの不具合はまれですが、摩耗、不適切なかみ合わせ、製造精度の低さによるリューズシールの不具合は、より起こりやすく、影響も大きくなります。
実際の使われ方
- ねじ込み式リューズでは、機械的なロック機構がシールを支えます。リューズを完全にねじ込むと、ねじの締め付け力によってOリングがリューズチューブに押し付けられて圧縮され、圧縮だけの場合よりも確実な密封が得られます。
- プッシュプル式リューズでは、リューズを押し込んだ際のOリングの圧縮だけで密閉性を確保します。機械的な補強はありません。この密閉構造は水しぶきや水泳に対応する防水等級には十分ですが、長時間の水没やダイビングには適していません。
- リューズシールの劣化は徐々に進み、外観からは確認できません。レプリカ時計でリューズシールの不具合を示す最も確実な兆候は、風防内側の水分や曇りです。水泳やシャワーの後に現れることがよくあります。
- ハイエンドグレードでは、リューズチューブの寸法公差がより厳密に管理され、Oリングの素材も耐久性を基準に選ばれています。低グレードではリューズチューブの寸法公差が緩いため、Oリングを均一に圧縮できず、当初から密閉性にばらつきがあります。
関連用語
パッキン · 裏蓋シール · ねじ込み式リューズ · プッシュプル式リューズ · 防水性能 · ATM防水等級 · 圧力試験
次に読むガイド
リューズシール、リューズの種類、そしてそれらがレプリカ時計の実用上の防水性能をどう左右するかについては、こちらの総合ガイドをご覧ください:レプリカ時計の防水性能ガイド