Seagull ST2500は、Tianjin Sea-Gull Watch GroupがST25シリーズの一つとして製造する中国製自動巻きムーブメントです。レプリカ製造では、ST2500 V2として使われています。V2という表記は、レプリカメーカーがベースキャリバーに改良を施したことを示し、通常はレプリカへの搭載に合わせた仕上げの調整、歩度調整、ケースへの適合性の変更などが含まれます。ST2500は、レプリカのオープンハート時計やダイバーズ仕様の時計に最も多く見られます。オープンハートに対応し、堅牢な自動巻き構造を備えているため、機構を見せることを重視した時計製作に実用的な選択肢となっています。
ST2500は毎時21,600振動(3Hz)で作動し、約45時間のパワーリザーブを備えています。リューズを引くと秒針が停止するハック機能も搭載しており、正確な時刻合わせが可能です。直径30.4mm、ムーブメントの厚さ5.9mm〜7.9mm(複雑機構の構成によって異なる)という寸法により、さまざまなケース構造に対応します。オープンハート機構は、多くの場合6時位置に配置され、レプリカの商品説明では「フライホイール」表示と呼ばれています。文字盤を通してムーブメントの一部を見せる装飾的な機能です。実際に視覚的な複雑機構ではありますが、本来のトゥールビヨンが持つ重力の影響を補正する機能はありません。
仕様
| 仕様項目 | 詳細 |
|---|---|
| ムーブメントの種類 | 自動巻き機械式 |
| キャリバー | ST2500(ST25シリーズ) |
| 石数 | 25–26 |
| 振動数 | 毎時21,600振動(3Hz) |
| パワーリザーブ | 約45時間 |
| 直径 | 30.4mm(13.5リーニュ) |
| 厚さ | 5.9mm~7.9mm(構成によって異なる) |
| ハック機能 | あり |
| 巻き上げ方式 | 双方向自動巻き |
| オープンハート | あり — 装飾的な表示であり、トゥールビヨンではありません |
実用上のポイント
- V2という表記は、レプリカメーカーがベースのST2500キャリバーに改良を施したことを示すもので、Seagull自体が付けた工場出荷版のバージョン番号ではありません。レプリカムーブメント全般のV表記と同様、具体的な変更内容はメーカーによって異なり、必ずしも公開されているわけではありません。
- 6時位置のオープンハート表示は、実際に機構を見せる視覚的な複雑機構で、文字盤の開口部からムーブメントの一部を見ることができます。ただし、本来のトゥールビヨンが持つ重力の影響を補正する機能はありません。レプリカの商品説明でこれをトゥールビヨンと呼んでいる場合、その用語の使い方は誤りです。
- 毎時21,600振動の振動数では、高振動数のムーブメントに比べて秒針のスイープ運針の刻みがややゆっくりになります。毎時28,800振動のムーブメントと比較すると違いが分かりますが、日常使いでは十分に通常の範囲内です。
- QC(品質検査)写真では、オープンハートの開口部の位置合わせと、見えるムーブメント部品の仕上げ品質が主な確認ポイントです。文字盤の開口部とムーブメントの装飾部分の位置ずれは、受け入れ前に指摘しておくべき最も一般的な問題です。
- ST2500は、中国製自動巻きムーブメントの中で、信頼性の高い実用機と評価されています。耐久性があり、実用上の整備もしやすく、レプリカ市場で最も多く採用されるオープンハート時計やダイバーズウォッチの製作に適しています。
関連用語
自動巻きムーブメント · ハック機能 · パワーリザーブ · シースルーバック · スケルトン Miyota 9015 クローン · クローンムーブメント · トゥールビヨンに着想を得たデザイン
次に読むガイド
レプリカ時計に使われるムーブメントの詳しい解説は、レプリカ時計のムーブメント解説 →をご覧ください。中国製自動巻きと日本製キャリバーの日常使用での比較も紹介しています。